地のエレメントの特徴 牡牛座・乙女座・山羊座


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⭐︎✴︎地のエレメントとは✴︎⭐︎

宇宙からのメッセージを平面上の二次元に投影した天体配置図をホロスコープと呼び、ホロスコープで投影される天体の動きは、私たちの生活と密接に関わっています。人生の主役でもある太陽を含む10の天体は、太陽の通り道である黄道と春分点(赤道面から延長した天の赤道)との交点を30°ずつ反時計回りに12等分され、サインと呼ばれる12の星座の上を反時計まわりに360°ぐるりと1巡します。天体が人生を渡り歩く主人公だとすれば、サインは四季折々の風情を感じさせる衣装だと思ってもらえれば分かりやすいかもしれません。つまり、天体という主人公が抱く心理傾向や性質を、12種類のサインという装いを通じて把握するヒントを得ることができるのです。そしてサインの持つ性質によって、火・地・風・水という4つのエレメントに区分けすることができます。この記事で紹介するのは、地のエレメント。

地のエレメントは、起承転結の「承」の部分。起で始まった物ごとを深掘りしたり理由付けしていく役割を担っているように、火の元素で生まれた直感的なエネルギーの高まりを、個人の役割や使命感という形で現実ベースに落とし込み、実際的な場で役立てようとする力が働きます。地の要素は、目に見える物質的なものに意識を集中させるため、目で感じられるもの、手で触れられるものなど、「五感でしっかり感じられるもの」や「所有できるもの」に価値を見出します。そのため、4つのエレメントの中ではもっとも現実的で、プロセスよりも結果を重んじます。社会的な名誉や地位、報酬などにこだわりを示すため、具体的な成果を得るために、時には忖度したり、保守的で合理的な判断を下すこともあります。責任感が人一倍強く、客観的に現実を見据えることができるため、どっしりと安定した広い器で、周囲に心のゆとりと安心感を与えます。

⭐︎✴︎星座別ー地のエレメントの特徴✴︎⭐︎

12のサインのうち、地のエレメントに分類されるのは牡牛座、乙女座、山羊座です。それぞれどのような性質を持ち合わせているのか、見ていきましょう。

牡牛座はこんな人

牡牛座を支配する天体は、金星。地のエレメントの中では、優れた五感を活かして美的センスや芸術的才能に恵まれています。星座の発達段階は、3〜5才くらいの幼児期。親戚やおじいちゃんおばあちゃんに囲まれ、「欲しいものなら何でも与えてくれる」そんなイメージです。物質的なものや金銭など、時代や世論に惑わされることのない普遍的に価値のあるものに安心感を抱きます。変化よりも安定を求めるため、物ごとを始めるときは至って慎重です。努力が身を結ぶような生活スタイルを求め、最後まで粘り強くやり遂げることができる強い精神力を持ち合わせているため、周囲からは努力家で堅実な人という印象を抱かれ、次第に信頼を獲得していくことでしょう。

乙女座はこんな人

乙女座を支配する天体は、水星。地のエレメントの中では、最も分析力に優れた完璧主義者です。星座の発達段階は、20代半ば〜30歳あたり。社会性の育成過程の中で、自分の与えられた役割を全うしようとします。そのため、客観性に物ごとを捉えるだけではなく、実際に目に見える形で手を施すことで社会において平均的で普遍的な説得力を得たいと考えています。よく乙女座は批判精神の星と言われますが、乙女座にとってみれば物ごとを取り組む際のプロセスよりも、数値やデータ、マニュアルなど目に見えるものが是か非かの判断基準のものさしになるためです。そのため、何ごとも機能的でシンプルであることを好みます。しかし役割を完璧に全うしようとするあまり、体を酷使し体調を崩してしまうこともあります。

山羊座はこんな人

山羊座を支配する天体は、土星。地のエレメントの中では、強い責任感と忍耐力を持ち社会的地位へのこだわりの強い星座です。星座の発達段階は、50歳後半〜60歳あたり。中間管理職または責任者クラスのキャリアを有し、自分の属する社会での規範やモラルを重んじる傾向にあります。心の中で抱く理想はもちろんあるものの、実際はこうするしかないという具合に物ごとを決定するときは常にリスクを考え、慎重に行動します。周囲からは、一見堅物でドライな印象を抱かれることもありますが、持ち前の忍耐強さと責任感で着実に自分の目指す成功への階段へ上り詰めることができるでしょう。自分に厳しく自立心が強いため、他人に甘えることに何となく抵抗のある人が多いのも山羊座の特徴です。

⭐︎✴︎他のエレメントとの相性✴︎⭐︎

火×地の相性

火エレメントは、優れた直感と閃きで情熱の赴くままに突き進みます。いっぽう地のエレメントは、実現可能な範囲で物ごとを捉え、行動に移します。実現可能な範囲と言っても、決してハードルを下げているわけではなく、短期的または長期的に実現可能なものかを分析し、細かくタスク分けしながら慎重に進めていくイメージです。また地のエレメントは、社会の中での自分の立ち位置を重要視するため、火×地が上手くやっていくためには、火のエレメントが打ち出す目的や目標がいかに世の中にとって有益なものであるかを地のエレメントにアピールする必要があります。ガッツのある火のエレメントに地のエレメントが賛同し、協力し合える関係を育めれば、まさに怖いもの無しの相性です。

地×地の相性

地のエレメントは、社会にとって有益な存在になることが成功への近道であるということをどのエレメントよりも自覚しているため、同じエレメント同士が同じ組織に居合わすことになれば、ラッキーパーソンとして助け合える存在になります。同じ地のエレメント同士でも、多少時間がかかっても完成形を求める牡牛座、プロセスの段階で緻密に細分化できる乙女座、長期的な視野で大成したい山羊座、それぞれアプローチは異なりますが、社会にとって有益な自分という存在の打ち出し方を認識しているため共感し合えることも多いはず。分かり合える分、コミュニケーションが不足しやすいのも事実。地の天体同士、心に留めてほしいことは正しい答えはひとつではないということ。目の前の結果だけにとらわれずお互いの良い部分を言葉で伝えることが出来ればお互いの能力をもっと良い形で引き出し合える相性です。

風×地の相性

風のエレメントは、情報社会に機敏である上、軽やかな風に身を任せるように、吸収したことを周囲に拡散させ周囲を楽しませてくれるため交友関係も広く好奇心も旺盛です。いっぽう地のエレメントは、社会や自分にとって有益だと思えるものにフォーカスし、情報を集め分析します。集めた情報をどう具現化していくかを考えるのも得意ですが、交友関係においては誠実さを求めるため決して広くはありません。そのため、地のエレメントからして見れば、風のエレメントは風変わりで器用貧乏に映り、風のエレメントから地のエレメントは既成概念に囚われすぎて腰が重く窮屈な人という印象を持たれます。性質の違うエレメント同士、双方にともに批判的にならないことが重要で期待しないと割り切ったときに初めてお互いの良さが目に止まる相性となります。

水×地の相性

水のエレメントは、心の繋がりを何よりも大切にします。優れた洞察力で人の感情の変化や反応にも敏感に感じ取ることができます。いっぽうで地のエレメントは、物質的で現実的な面で必要な情報にフォーカスし、アンテナを張るのが得意です。水の性質は流動的であるため、誰かと一緒になることで守りべきものを全力で死守したり、愛を分かち合おうとします。しかし、繊細だからこそ傷つきたくない気持ちも人一倍強く本音を隠し通そうとします。そのようなセンシティブな水の性質を理解し、地が現実な側面で支えることができれば水の情緒面が安定するだけでなく、自分に対して厳しい目を向けがちな地の心を無償の水の愛で潤すことができれば、お互いに不足したものを補え合える最適なパートナーになり得る相性です。

⭐︎✴︎地のエレメントは安定感抜群の努力家✴︎⭐︎

地のエレメントと言っても、森林や鉱山など豊かな自然を彷彿させる地、二毛作など田や畑として活用できる地、長年川の流れにより土砂が堆積し都市や村落として発展を遂げてきた三角州など、牡牛座と乙女座、山羊座それぞれ地の成す意義は異なります。
地の要素は、何ごとを行うにしても目的意識を明確に持ちます。目的意識の先に五感で感じられるものを所有したり、社会的な名誉や肩書きを得るというのは地のエレメントの鉄板的思考であるため、数値として、データとして、目に見える形として残せなければ、これまでの努力は水の泡であるとさえ考えています。ここまで言うと、如何に冷たくドライなイメージを持つかもしれませんが、地のエレメントの場合、滅多なことで感情的になることはありません。相手に対し、常に誠実な対応を心がけることができ、ホスピタリティ精神にも溢れています。このように地のエレメントは、社会という枠組みの中で自分という存在を思う存分に打ち出し、有益な存在になることで認められたい、夢やロマンで終わるのではなく成果や報酬を五感で感じながら安心したいと言うのが、並々ならぬ努力の根源なのです。

 

 

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